ISO20000(ITSMS)認証取得の流れ
ここではITSMS構築開始から審査受審までの流れは、以下のようになります。
※詳細は各フェーズをクリックしてください。
1. 現状の把握
ITサービス提供者の活動状況と、ISO20000-1の要求事項との差分を確認してゆきます。また、ITサービス提供者の組織内における、サービス提供に関わる部門間の業務の関連や、サービス提供に関わる顧客・供給者の概要を把握します。
2.方針・体制の決定・文書化
ITサービスマネジメントシステム(ITSMS)についての方針や、マネジメントシステム構築にあたっての推進体制を取り決めます。また、規格要求事項に沿ったマネジメントシステムの文書化として、ITSMSの運用に必要な規程・手順類と、運用に関連する記録類のフォーマット(様式)も作成します。
3. ITサービスマネジメントの計画・導入
提供するITサービスについて、規格要求事項5章および6~9章に沿った計画を立案し、達成目標や役割・責任の定義、サービス品質の管理方法を計画し、運用に備えます。
4. 運用
ITサービスマネジメントの計画にそって、実際にITサービスマネジメントプロセスを運用します。また、ITサービスやITSMS運用についての内部監査やマネジメントレビューも実施します。
5.受審
他のISOマネジメントシステムの認証制度と同様、2段階の審査を経ることになっています。第1段階は文書審査で、要求事項が文書化されているかどうかについて確認されます。第2段階では、ITSMSの運用状況について審査されます。
審査後、指摘された不適合に対する是正処置を報告し、処置内容に問題なしと判断されれば審査登録(認証)※に進みます。
※事務手続きの進捗については、各審査機関で相違があります。特に、登録証発行のスジュールが重要な場合は、早い段階に、受審から登録証発行のスケジュールについて、審査機関に必ず確認しておきましょう。